* はみ出た歯や親知らずは、

抜く前にお問い合わせください。

 

歯並びや口元を治す時、

その歯も効果的な治療のために必要なことがあります。

 

ご自身の歯や成長を最大限活用したいと考えています。

 

** できれば「歯を削る」あるいは、

神経を抜く」前にお問い合わせ願います。

 

# 歯一本は指一本と同じ価値があります。

 

## ムシバもカゼもヒトからうつります。感染に注意してください。

 

ムシバ

 

ムシバ菌があなたのお口の中にいなければ、

かわいいお子さん・お孫さんに、

頬ずりして、チュしても、

問題はありません。

 

 

むし歯の原因であるムシバ菌は、

生まれたばかりの

赤ちゃんの口の中にはいません。

 

が生えていなければ、

ムシバ菌は生きていけないのです。

 

 

したがって、

歯が生え始める生後6ヶ月頃から、

感染の危険性が出てきます。

 

特に、

生後17ヶ月

奥歯が生え始める時期)から

27ヶ月

乳歯が全て生えそろう頃)までの間に

最も感染します

(・歯の数が増え、ムシバ菌の居場所が増える

・砂糖を摂る機会が増える など)。

 

 

ムシバ菌を無くすには、

兵糧攻めにすればいいのです

 

口の中から、

ムシバ菌のエネルギー源

除くことが肝腎です。

 

 

ムシバ菌は、

歯の表面や隙間に残った、

糖などの甘いものを食べて、

を作ります。

 

この酸が長い時間♯、

歯に触れていると、

歯の表面のエナメル質の結晶が溶け出し

ムシバになります

pHを唾液で中和することは、

危険からの脱出を意味します)。

 

 

♯食べ終えたら、歯を磨いて、

ムシバ菌のエサを片付け

きれいにすることが大切です。

 

ダラダラ食いは、

歯の汚れている時間が長くなり、

ムシバ菌に酸を作る隙を与えて、

酸と触れ合う危険な時間が長くなるために、

エナメル質の結晶が溶け出して、

 

ムシバになりやすいのです。

エナメル質

エナメル質を丈夫にする 

 

歯の生え出し時には、エナメル質の結晶が未熟な状態です

 

そして、エナメル質は、

ハイドロキシアパタイトの結晶が、

規則正しく並んだ

(水晶みたいな)、

半透明の硬組織です。

 

 

生えてきた歯の表面(エナメル質)を丈夫にするのは「唾液」です

 

数年かけて、唾液から、

リン酸とカルシウムを取り込み、

しっかりとした、丈夫な歯になります。

 

 

歯の健康を守るには、

唾液によるミネラル補給が、

生涯必要です。

 

 

しかし、酸っぱいものやムシバ菌の酸で、

ミネラルが溶け出し(脱灰)、

エナメル質に傷がつくと、

透明感が損なわれてきます。

 

 

でも、自然はうまく出来ていて、

唾液のミネラル補給による

修復が可能です

脱灰部の再石灰化)。

 

 

ミネラルに富んだ唾液は、

歯の修理(再石灰化)を行って、

細かく傷ついたエナメル質の

ガタガタになった表面を、

滑らかな凹凸の少ない面に変えます。

 

 

その時、手助けとして、

歯の成分であるハイドロキシアパタイトそのものを、

補給してエナメル質の再石灰化を図る歯磨き剤もあります。

 

 

また、フッ化物のように、

唾液の再石灰化作用を促進し、

歯を強くするものもあります。

 

 

ちなみに、フッ化物のムシ歯予防効果は、

アメリカで初めて水道水に応用したとき、

35~60%ムシ歯発生率が下がったと報告されています。

 

 

薬用ハイドロキシアパタイトについても、

薬事申請のため日本で行われた1980年代の臨床実地試験で、

フッ化物と同程度のムシ歯発生率の抑制(36~56%)が報告されています。

 

 

実は、エナメル質に含まれるフッ素の量には濃度勾配があります。

 

全体に均一ではなくて、

最表層(10-30μm)に最も多く含まれており、

内層に向かって五分の一まで減少し、

さらに内側の象牙質との境(エナメル象牙境)に近づくと

少し増加して五分の二となっています。

 

 

歯を丈夫にするためには、

唾液によるミネラル補給

歯磨き剤、メンテナンスなどによる方法があります。

 

 

上手に活用して、健康ライフを楽しみましょう

ムシバ予防(キシリトール)

そこで、

砂糖と同じ甘さがある

キシリトール*を与えると、

ムシバ菌は盛んに食べ込ますが、

代謝利用することができないために、

酸を作ることはありません。

 

キシリトールは、

ムシバ菌のエネルギーとなりませんから、

ムシバ菌も弱ってきます★。

 

歯にはうれしい環境です。

 

 

* シラカバやカシなどの樹木からつくる、

天然素材の甘味料で、

ムシバの原因になる酸をつくりません

(甘さは砂糖と同等で、

カロリーが少ないため、

ダイエット向けとして利用されます)。

 

ちなみに、

キシリトールは野菜や果物にも含まれており、

100g中のキシリトール含有量は、

イチゴ 362mg

ホウレン草 107mg です。

 

 

           キシリトールの生まれたフィンランドでは、

5歳児でムシバの無い子が70%もいます

1992年フィンランド厚生省発表)。

 

日本では、わずか36%です

1999年歯科疾患患者実態調査)。

 

 

           キシリトール(のガム)は、

先ず好きな味で試し、

毎食後と寝る前に

口の中でゆっくりと噛みます。

 

 

歯の表面全体に、

触れることが大事ですから、

溶け出しはじめの唾液は、

キープして、

すぐには飲み込まないようにします。

 

 

ガムを食べた後、

たまった唾液は取り除いても、

歯の表面を養生するために、

30分から1時間は、

飲食しないでください。

 

 

歯を丈夫にするための、

フッ化物の場合と、

同じです。

 

 

           数日程で、朝起きた時に、

口の中のネバつき感が薄れて、

口の中がサッパリしている状態になります。

 

 

           そこまで来たら、

次は、その状態を維持するようにします。

 

 

           ご自身の必要量を用います。

 

(具体的には、個人個人で試行錯誤して決めます。

 

15ヶ月摂取しなかった場合でも、

効果が持続していた例が発表されています

(◎ 次回を見てください)。

 

・一日の必要量も、ハッキリと決まった数字としては、

まだ、出ておりません。

 

 

・間隔を開けて取ることもアリです)

ムシバ菌

ムシバ菌は、

歯の表面や隙間に残った、

糖などの甘いものを栄養として生き、

数が倍々ゲームで増えます。

 

そのときに、ねばついた物質(グルカン)を作り出して、

歯の表面に取り付き

 

(歯に付いたカタマリは、

白い食べかすの様に見えますが、

プラーク・歯垢といい、

細菌のかたまりです★)、

 

同時に、

を作り、周りに放出します。

 

 

☆一休み☆

 

           ムシバ菌が、キシリトールによって、

弱ってくると、プラークの量が減り(2週間後)、

プラーク中のムシバ菌

(主としてミュータンス菌)も減少、

唾液中のムシバ菌も減少します。

 

好循環が生じます。

 

13ヶ月キシリトール100%ガムを摂り続けた後、

摂るのを中断しても、

15ヶ月間はその効果が持続する」

 

15ヶ月後のムシ歯になりにくい人の割合に、

2倍の差が出たんです。

 

『マイナス1歳からのむし歯予防

“妊婦さんが毎日4回以上キシリトール100%ガムを摂ると、

生まれてくる赤ちゃんへの

むし歯菌感染予防効果は高い”』

 

【悪玉ミュータンス菌が、

善玉ミュータンス菌にどんどん

置き換わっていく現象】を活用します。

 

感染経路をシャットアウトすることは

物理的に難しいですが、

キシリトールを活用して

移してもいい善玉菌にしちゃえば、

「これも、あれも大丈夫ですよ」と

発想を転換することができます。

 

フィンランドのユリビエスカ保健所で行われた

11~12歳児対象の研究(1982~85年)でも、

“継続的にキシリトールを食べていた人は、

食べるのをやめて数年たっても

予防効果が持続する”

という結果が出ています。

 

☆再開☆

 

 

そのため、pH5.5以下の状態が長引くと、

歯の結晶(エナメル質のミネラル)

溶け出して来ます。

 

透明でピカピカ、ツルツルの

元気(健全)な歯のミネラルを溶かしているのは

」です。

 

酸が、歯の表面にしみこむと、

エナメル質のミネラル成分が

 

溶け出します(脱灰)◆。

でき始めとミネラル補給

赤ちゃんの歯は、妊娠7週から出来始めます

 

お母さんのおなかの中で、

子どもの歯(乳歯)の芽(()(はい))は、

妊娠7週目頃から出来始めますが、

まだ柔らかくて、プルプルしています。

 

おとなの歯(永久歯)の歯胚も、

3ヶ月頃から出来てきます。

 

 

そして、

乳歯は4ヶ月頃から

少しずつ固くなり歯の形をつくります(石灰化)。

 

* 妊娠の安定期に入ってから、

8~9ヶ月頃までは、

お母さんの歯科治療が受けられます。

 

 

妊娠後期(8~10ヶ月)には、

赤ちゃんの永久歯歯胚がそろいます。

 

また、永久歯(6歳臼歯)の石灰化は、

生まれ出た時から始まります。

 

 

歯はエナメル質と象牙質が神経を守っています

 

は、

とともに硬い組織「硬組織」ですが、

ほとんどがカルシウムなどのミネラルからできています。

 

このミネラルは、

ハイドロキシアパタイト」という

リン酸カルシウムの一種で、

結晶になっています。

 

歯の表面をおおうエナメル質97%、

その内側の象牙質70%、

では60%をしめています。

 

歯と骨は、

常にミネラルの補給が必要です。

 

 

歯の生え出し時には、エナメル質の結晶が未熟な状態です

 

生えてきた歯の表面を丈夫にするのは「唾液」です。

 

数年かけて、唾液から、

リン酸とカルシウムを取り込み、

しっかりとした、丈夫な歯になります。

 

歯の健康を守るには、

唾液によるミネラル補給が、

生涯必要です。

 

 

唾液は大切です

 

赤ちゃんはヨダレがあふれています。

 

唾液は、

歯を丈夫にしたり、

食べ物の消化を助け、

口から入る病原体を防ぐなど、

健康を守る様々な働きをします。

 

よく噛んで食べると、

唾液がたくさん出て、

口の中を洗ってきれいにし、

pHを中和してくれます。

 

また、

歯のエナメル質から溶け出した、

ミネラルを補給して、

自然に回復させます。

 

リン酸とカルシウムに富んだ唾液は、

歯の修理(再石灰化)をしてくれます。

 

 

よく噛んで食べることが大事です。

ムシバの進み方

エナメル質は硬くてもろい

 

エナメル質は、

ハイドロキシアパタイトの結晶が、

規則正しく並んだ

(水晶みたいな)、

半透明の硬組織です。

 

内側にある象牙質の色が透け、

その人固有の色合いを表します。

 

結晶の表面は、

本来きれいな面をもちますが、

形成不全で凸凹していたり、

出来上がりがうまくいっていない場合もあります。

 

また、歯ぎしりや噛みしめ過ぎ、

乱暴な歯磨きによって、

傷ついたり、磨り減ったりします。

 

酸っぱいものやムシバ菌の酸で、

ミネラルが溶け出し、

エナメル質に傷がつくと、

透明感が損なわれてきます。

 

なめらかさを失ったエナメル質は、

汚れやすくなり、

食べ物の色やムシバ菌がつきやすく、

手入れに手間がかかるようになります。

 

 

美しく輝く歯は、

丈夫な歯、

清潔で健康のあかしです。

 

 

むし歯の進み方

 

  ムシ歯一歩手前の段階、

初期むし歯」の状態において、

まだ穴はあいていません。

しかしながら、

歯の付け根などの表面は

白くなっています(脱灰)◆。

 

この段階では、

唾液のミネラル補給による

修復がまだ可能です

脱灰部の再石灰化)。

 

でも、歯磨きをあまりせず、

甘いものや酸っぱいもの

ばかり食べたり飲んだりして、

長時間汚れたままにしていると、

脱灰が進み、

歯の表面にがあき、

歯の結晶が壊れて、

本格的なムシ歯になってしまいます。

 

すなわち、

エナメル質の一部が欠けて、

傷になり▲

(道路の亀裂、凹凸と似ています)、

小さな穴が開きます。

 

もっと進むと、

暗い影が透けて見え

 

(内側の象牙質まで▼、

ムシバ菌が侵入しています)、

 

エナメル質に最初のが見つかってから、

象牙質内に進行するまでに8

(スウェーデン、若年者の平均・隣接面) ▼:

治療が必要な段階になるまでに、

平均8年もかかるということは…

初期なら口の中の環境変えれば

進行は止められる!

治療の傷跡ではなく、

ほんの小さな傷跡で済みます。

 

はっきりした穴、色も黒ずみ、

ムシバが悪化、

穴はダンダン大きく深くなっていきます。

 

ここまで来たら、

自然には治りません。

 

キチンとした治療をして、

お口の健康を回復し、

いつまでも、

おいしく食べられるようにしましょう。

 

 

ムシ歯は感染症です。

 

歯を丈夫にし、

免疫力を高め、

食生活に注意して、

 

予防することができます。

再石灰化

棄てる神あれば拾う神あり

 

歯の表面:エナメル質の結晶は、

不可逆的に破壊されるだけではなく、

可逆的な場にあり、

修復されるチャンスもあります

再結晶化、再石灰化)。

 

 

リン酸とカルシウムに富んだ唾液が大活躍します

 

それには、

唾液中のリン酸とカルシウムが、

大切な役割を果たします。

 

 

ミネラルに富んだ唾液は、

歯の修理(再石灰化)を行って、

細かく傷ついたエナメル質の

ガタガタになった表面を、

滑らかな凹凸の少ない面に変えます。

 

見た目も、

つや消しの状態から、

透明感あふれるツルツル

ピカピカの状態になります。

 

 

実際、顕微鏡で観察すると、

ついたエナメル質のギザギザの表面は、

傷が埋め戻されて、修復された暁には

なだらかな面になっています。

 

 

ですから、

歯に汚れがつきにくくなり、

色移りやムシバ菌のカタマリ(プラーク)を防ぎやすく、

遠ざけておくことがやさしくなります。

 

 

歯にもトリートメントをしましょう

 

傷ついた髪の毛にトリートメントする様に、

歯にもトリートメントすることができます。

 

 

エナメル質は傷つきやすい

 

歯の表面、エナメル質には、

目に見えないミクロの傷がつきやすいのです。

 

 

食べたり飲んだりする酸、

あるいは、ムシバ菌が出す酸で

エナメル質の結晶が溶け出すと、

ミクロの欠けが生じます。

 

 

また、

歯を磨く時に、

歯ブラシを強くゴシゴシ当てたり、

強力な研磨剤を使ったりしていると、

歯が磨り減ってしまいます。

 

極端になると、

歯のエナメル質を削り取ってしまって、

内側の象牙質まで、

被害が及んでいる場合も見られます。

 

 

変だなと感じたら、

早めに相談してください。

 

傷が浅ければ、

メンテナンスで回復します。

 

 

病的な状態まで行ってしまったら、

治療で修復せざるを得ません。

 

 

早期発見、

できれば予防で、

 

歯の健康を維持したいものです。

食べると磨く

食べる時はメリハリが大事

 

食べるときは、

気持ちを込めて味わい豊かに、

しっかり食べる。

 

 

ダラダラ食べることは、しない。

 

 

歯磨きにもメリハリが大切

 

ムシバになる危険は少なくする。

 

(部屋の掃除と同じです。

 

整理整頓をしておけば、

掃除しやすく、ホコリもたまりにくい)

 

面倒なところ、難しいところから

磨きます。

 

やさしいところは、

後回し。

 

きれいになれば、いいのです。

 

 

」が少ないと、歯は溶けにくい。

食べ方にも工夫が必要です。

 

汚れている時間を短くする生活習慣がカギです。

 

 

忘れたら、もったいない、歯磨きのコツ

 

寝ている間は、唾液の量が少ないので、

寝る前の歯磨きは、

最も価値あるタイミングをおさえることになります。

 

 

仕上げ磨きは、子どもの手先が器用になる

小学校4年生ぐらいまで、

スキンシップを楽しんでください。

 

 

磨き残しに注意するところ

 

歯ブラシの毛先を活かし、細かく振動させます

(大きく動かすと、毛先が外れ空振りになりやすい。

小さめの歯ブラシ、一本ブラシ〔毛束が一つ〕が便利です)。

 

歯と歯の間

糸ようじ(フロス)も必要です。

一日一回、時間の取れるときに;

赤信号の時に、自動車内でミラーを見ながらする人もいます

歯間部プラーク除去率:

歯ブラシのみ 61%、

歯ブラシ+フロス 79%、

歯ブラシ+歯間ブラシ 85

出典:日歯保存誌 2005;48:272-7.より改変)。

 

歯と歯ぐきの境目

一筆書きの様になぞる、

歯の首(腹?)周りにも目を向け、

かき出す気持ちで行います。

 

噛み合わせる面のシワやコブ

スジが縦横に走っています。

シワの交差点の場所に深い穴が潜んでいる方もいます

(ムシバ予防にシーラントをていねいに行うこともします)。

 

尖ったコブは要注意です

(折れないうちに相談ください)。

 

奥歯の後ろ側

耳の後ろを洗う時と同じです。

ていねいに掃除します。

 

歯の裏側

前歯の裏は、へこんでいます。

歯と歯の間も、裏側は深い(リアス式海岸みたい)です。

心して、きれいにしましょう。

 

・重なっている歯のところ

出来れば、糸ようじ(フロス)も使いたいところです。

 

 

 

歯は大事、歯の周りも大切に

歯ぐき

健康な歯ぐき

 

健康な歯ぐき・歯肉は、

きれいなピンク色、

夏みかんの皮のようなプツプツが見られ、

歯の周りにある、浅い隙間を、

スッキリと、締まって取り囲みます。

 

歯ぐきの炎症(歯肉炎(しにくえん)

 

歯ぐきが赤くなり、

焼いた餅がふくらむように、

腫れて、血が出やすい状態は、

歯肉炎」。

 

 

歯を磨かないで、2日経つと細菌の数が増大

 

歯の周りをプロがしっかり、機械的にきれいにしても、

歯を磨かないでいると、

2日目には歯の周りの縁に沿ってプラーク

歯垢(しこう)細菌の巣が、

再出現してきます。

 

2日を過ぎると、3日目、4日目と、

プラークの厚みは爆発的に増大します

バイオフィルム)。

 

 

バイオフィルムに住む細菌の種類は変わる

ホップ、ステップ、ジャンプ

 

 

ホップ:1~2

比較的無害な菌

通性嫌気性グラム陽性連鎖球菌や

グラム陽性桿菌など。

 

ステップ:3~7

球菌のなかに糸状菌が侵入し、

徐々に糸状菌が優勢になる。

 

ジャンプ:7~14

運動性細菌、スピロヘータ、ビブリオ菌、紡錘状菌が加わる。

空気の少ない環境が整い、

グラム陰性嫌気性細菌叢に変わる。

 

歯肉炎が発症します !!

 

 

すなわち、バイオフィルムが出来ても、

歯肉炎の発症までにはタイムラグがあります。

 

何日も経ってから発症するのです。

 

ですから、細菌が無害なうちに、

原因を取り除けば、

歯肉炎になる前に介入して、

コントロールすることが出来ます。

 

 

放置したままだと

 

白いネバネバ(1mgに、約10億の細菌がいる)のプラークは、

そのままにしておくと、

 

カルシウムを取り込み、

硬い「歯石」へと変化し、

 

プラークや歯石に潜む細菌からの毒素で、

歯ぐきの炎症は悪化していきます。

 

 

骨まで溶ける歯周炎(ししゅうえん)

 

そして、細菌や毒素が、

歯を支えている骨までアッタクすると、

骨を溶かし出し「歯周炎(歯槽膿漏)」、

歯が抜けてくる2大原因の一つとなります

歯周病41.8%、う蝕・ムシ歯32.4

出典:「永久歯の抜歯原因調査報告書」

20073月(財)8020推進財団調べ)。

 

 

歯肉炎と歯周炎をまとめて、歯ぐきの病気は「歯周病(ししゅうびょう)

 

ムシ歯が溶け、

歯周病が溶ける病気です。

 

 

タイムラグを利用して、

健康な歯肉をキープしましょう。